VIIDOG CODE(ヴィドッグ・コード)について

 

VIIDOG CODE(ヴィドッグ・コード)

VIIDOG CODE(ヴィドッグ・コード)は2016年9月13日からサービスを開始した女性向け探偵育成シミュレーションゲーム
配信元はブラウザゲームではすっかりおなじみのDMM GAMES。

公式サイトのオープンは2016年5月31日、事前登録開始は同年7月20日。

 


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ゲームを始めるまで

私がこのゲームを知り興味を持ったきっかけは、Twitterでの声優さん情報だった。

自分の大好きな声優さん、そして仲良しのフォロワーさんの大好きな声優さんが共演。
女性向けなら多少の乙女要素も期待してもいいかな?好きなキャラが出来るといいな、本当にそれほど軽い気持ちで事前登録に参加。

 

そして無事にサービス開始。余談だけど、開始直後の催しだった曜日クエスト全開放を利用してほぼ1日でメインストーリーを読破した。

 


第一印象

ぶっちゃけ言うと某ソシャゲAとまったく同じゲームだった。更に正直に言うと、事前登録の段階で何人か既視感を覚えるキャラが多かった。
ゲームが終わってしまった今、それが何より一番大きな足枷だったと思わずにはいられない。
何度このゲームが終わらない未来を思い描こうとしても、それがどうしても頭から離れない。

それくらいそっくりだった。「大好きだった」ではなく「大好き」だけど、ファンとしての贔屓目があったとしてもこれは覆しようのない事実だった。

 

システムが全く同じで、それがリズムゲームパズルゲームと違ってプレイヤーの技量もほとんど関係のないゲームだとしたら、愛着のあるほうにファンは居付き、新しいものから離れてしまうのは仕方ないなと思う。

フォロワーさんとこの作品を振り返る都度、これさえなければと繰り返してしまう。それでも私はのめり込んでしまっていたのは変わらないのだけども。

 


ゲームを始めてから

自分でも、正直どこでこの作品へのブーストが掛かったのかはよく覚えていない。
物語の始まりに「夢小説のお決まりみたい!」とハシャいだのは覚えている。
推しに牢屋から助けてもらった時に「私の王子様」とトキめいたのも覚えている。
一度目のイベントでは、よく分からないままガチャを回して、よく分からないままこなして、でも他のソシャゲを優先してあまり熱中はしていなかったと思う。

 

二回目のイベントで推しの特効ガチャが来てからは、少し熱が上がっていたのは確かだった。
初めての課金は特効ガチャ『探偵たちのコンチェルト』。ちなみにその時に狙ったカードはサービス終了まで入手が叶わなかった。辛い。

 


のめり込んでしまってから

前述したように、私がヴィドッグに完全に熱中したタイミングは本当によく覚えていない。

終了後の記憶の補完が入るとは思うけど、三回目のイベント「ジャック・ランタンからの招待状」までは運営さんもゲームの方向性に迷いがあったように見受けられていた。そしてそれはプレイヤーも何となく察していた。

乙女向けでいくのか、BLを匂わせていくのか、推していくべきキャラをどうするか。
決めかねているようでなかなか定まらない、そんな不安定な状態はサービス開始から約2か月続いていたように思う。

 

三度目のイベント時点で、私の知る限り多くのユーザーがこのゲームに見切りをつけてしまった。
その理由は様々だったけど、一つは「UIが類似した別ソシャゲで十分」ということ。
もう一つは「イベントに参加するキャラが、あまりにも同じ過ぎる」こと。

(この2つはサービス終了まであまり改善されてはくれなかった。悲しい……)

そして「特定の組み合わせのゴリ押しが凄かった」こと。最後のこれは乙女向けを主食にしている私個人の印象でしかない完全な言い掛かりではある。


秋までは正直、ヴィドッグは腐向けでいくのかなと思っていた。それが良い悪いの話ではなく、私の楽しみ方とは違うのかな、ということで。

どんなジャンルであれ、その道の方が楽しく打ち込める作品として運営が方向を決めるなら、プレイヤーはそれを受け入れるか去るかの二択でしかない。
文句は言わない。言わないけれど、もう少し早くその方向を決めて欲しかった。ソシャゲにおける2か月は痛手過ぎた。あまりにも判断が遅すぎた。

10月末、ヴィドッグは「二兎を追う」状態で、どちらも逃してしまったゲームだった。
でも何故か私はこの作品を続けてしまっていた。

 

「課金をしたんだから勿体ない」という精神だったとも言えるけど、本編中の推しがあまりにも乙女ゲームをしてくれていたこと、推しはまだ活躍の場を貰っていなかったこと、次のイベントこそはきっと!という期待がまだ残っていたこと、理由は幾らでも浮かぶけどどれも正解だと思う。

 

当時の私のその判断を、今の私は褒め称えたい。

 


乙女ゲームとしての変革

11月8日、これまで本編や先のイベントでも大きな活躍のなかった4班をメインとしたイベント「狙われた豪華客船」が開始。
私の推しもこれに参戦。★3カード、しかもポイント報酬、お着替えはなし。それでも嬉しかった。だからイベントを頑張った。楽しかった。

心なしか、この時期から徐々にヴィドッグを楽しまれるユーザーの声を多く目にするようになった。そういった変化は、公式のTwitterにも表れている。


ヴィドッグ・コードでは、キャラクターデザインの西貴千哩先生がTwitter上でゲームキャラクターの誕生日イラストを描いてお祝いしてくださっていた。

 

twitter.com


ただしゲーム開始直後から全員というわけではなく、一番最初は5班の鈴森くん、次に3班の諏方さん。10月時点ではまだ、可愛らしく素敵なお祝い絵に留まっていた。それでも十分、Twitter上でのファンは大いに喜んでいたと思う。

 

11月10日、3班班長瀬良ルドルフさんのお誕生日。大変個人的な主観に寄りますが、これがヴィドッグ変革の先駆けだったのではと思わずにはいられない。
その一枚が投下され、TL上では私やフォロワーさんは一気に動揺を極めた。

 

「なんだこの乙女向けイラスト(意訳」

 

お料理が大好きな鈴森くんは、ホールケーキを手に持ち「一緒に食べよ?」と優しく可愛く微笑んでくれていた
トレーニングが大好きな諏方さんは、ダンベルを手に「プロテインケーキ味?」と面白い反応をしてくれていた
それぞれがそれらしく、素敵な一枚だった。それは確かに、そうだった。

 

「君が食べているのを見ていたいんだ」

 

そんな一言と優しい微笑みと共に差し出されるのは、画面に寄った美味しそうなケーキの切れ端と、それを差し出す瀬良さんのお手手でした。

 

確かに――確かにそれまでも、キャラクターは画面に向かって話し掛けてくれてた!


それでもこの一枚が、ヴィドッグは乙女向けの側面があるんだ!と確信を得る、あるいはヴィドッグにおける瀬良さんのポジションは乙女向けなんだ!!と期待をしてしまう、そんな作品であったことは紛れもない事実だった。

 

画面の向こうにキャラクターがいる。そしてキャラクターが見たこちら側にはプレイヤーがいる。
二次元との交流が、イラストとしてそこに存在している。いったい何人の助手がこの作品で恋に落ちてしまったのか。

 

「いやいやきっと、これは乙女向けキャラの瀬良さんだからだよ」

 

そう思い込もうとした2週間後、同じく3班の安芸虎徹くんの誕生日を迎える。
ユーザーは確信した。運営、この方向でいくのかーー…!!(ありがとう……!!!!)

 

更にその数週間後、このゲームのメインキャラクターである久木道春さんによる

「大人の誕生日」事件が幕を開けることとなるんだけど、割愛。

 

ご存知でない方には是非、上記リンクと西貴千哩先生のTwitterをチェックして欲しい。凄いの。

 


ヴィドッグ・コードの魅力

ヴィドッグ・コードは、ゲームの紹介にもあるように探偵(キャラクター)との絆を深めるゲームだった。(システムの操作性等に関しては、一旦横に置きたい)

けして少なくはない時間を掛けたものの、定まらない方向性に危うい場面を見せつつ
どうにか方向性の定まって来たこの作品は、徐々にその真価をユーザーに知らしめてくれた。

 

この絆システムが、また狂暴だった。キャラクターとの親愛度を深めるゲーム、というのはけして珍しいものではない。
にも拘わらず、このシステムがどうにもユーザーの心を魅了してやまなかったのは、そのテンポだった。

 

あるキャラは性急に、あるキャラは悠長に。
攻略対象のキャラクター全員が足並みをそろえるわけではない。
そのテンポが更に、このゲームのシステム(絆ポイントを上げる手順)と上手くマッチしていた。

 

絆ポイントはカードの所持枚数によって上限が変わってしまうため、カードの収集に更に理由がついた。
そして何より、そのカード個別についているストーリーがとても素晴らしかった。どんなレアカードであっても、カードストーリーでキャラと主人公が恋愛関係に至ることはない。
それを予期させるような甘酸っぱいストーリー展開はあっても、けして決定打を描写することはない。

 

彼らの交流の経緯は全て絆ストーリーで展開された。カードは補完であり、スパイスでもあった。
キスをしようとして、何をやっているんだと後悔するキャラクターがいた。その葛藤ですら、絆の変化の一つとして物凄いインパクトだった。

 

この作品は「育成シミュレーション」であり、けして「恋愛シミュレーション」ではない。
キャラと想いが通じ合ったところで、熱烈なキスもしなければ身体の関係を仄めかしたりもしない。
想いを自覚したからといって、告白を急いだりはしない。

探偵と助手の「絆」が深まり、新人が仲間として迎えられ、個人として受け入れられ、やがてそれ以上になる。その経緯が今作のメイン軸にあった。


カードを集めればストーリーが読める、そして絆が深まる。そうするとプレイヤーはキャラクターのことをまた一つ知り、キャラもまた助手のことを少しずつ認めてくれた。
トップのボイスに変化があった時、とても嬉しかった。もっと仲良くなりたいと思った。

 

全てを制覇して初めて、恋愛を示唆するようなボイスが解放されていった。
「育成シミュレーション」に「恋愛」という変化が訪れるまでの道のりはけして平坦ではなく、そしてその進行速度は全員違った。私はそれが物凄く、物凄く楽しかった。

 


終わってしまってから常に思うこと

このゲームは、プレイ時間を重ねるほどに味わい深くなるゲームだった。
だからこそ、最初に無駄にしてしまった時間を悔やまずにはいられない。

「変化」を前提としたソーシャルゲームだからこそ出来たことで、素敵な試みだったと強く強く思う。

 

もっと宣伝すれば良かった。もっと課金すれば良かった。

終わってからはどうとでも言えることだけど、一日でも長くこの作品と触れ合いたかった事実は間違いないからこそ、やっぱり同じように悔やんでしまう。


気が付けば今日も「ヴィドッグ」「VIIDOG」で検索を掛けてしまう。

 

探偵事務所に帰りたい。

 

鷹司要くんに会いたい。